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株式会社イワミズ presents POWER HALL 2018〜イヤー・エンド・スペシャル〜大会情報

藤原喜明&伊橋剛太vs田中稔&吉田充宏

POWERHALLにおける“線”の伊橋物語
それを食おうとする吉田の意地に注目

POWERHALLのリング上で繰り広げられる闘いは基本一期一会。「プロレスは、点ではなく線で見るもの」とはよく言われることだが、一つの試合としてクオリティーが高ければ、継続的なストーリーがなくともライヴのオーディエンスは満足できる。そうした中、唯一“物語”として続いているのが伊橋剛太だ。

1・14POWERHALL第1弾のメインで長州と組み、その不甲斐ないファイトに「プロレスをやろうと思わない方がいい」などとカミナリを落とされた伊橋。一時は辞めようとまで思いながら「もう一度長州さんの興行に出させていただいて、変わったところを見せたい」と踏みとどまった。その姿勢を示すべく、半年弱で30kg減量。当初は第2弾興行にラインナップされていなかったが、長州自ら藤原喜明を対戦相手に指名する形で一騎打ちが実現した。

そこでも伊橋は歯が立たなかったが「自分がどうしてもいかなければいけない場所へたどりつくまでは辞められない」と、長州の目を自分に向けさせるための闘いを続けることを宣言。そして今回は、その藤原とのタッグが組まれた。

注目すべきは試合順。第1弾で長州は伊橋に対し「最後(メイン)に出ちゃいけない。初っ口でやれ」と言い放っている。その言葉通り、前回は第1試合で藤原戦が組まれた。それが今回は第3試合。たった1戦で見方を変えるまでにいたったとは言えまいが、継続することで生み出した変化の一つであるのは確かだ。

これまで伊橋は、自分よりも上の人間にぶつかっていけばよかった。しかし今回は、相手にローカルインディーで活動する吉田がいる。なかなか日の当たらぬ舞台で地道にやってきた人間から見れば、日本の主要団体の一角を担うDDTに所属し、注目もされる伊橋はジェラシーの対象となるはず。無名ながらも吉田はPOWERHALLに3回連続出場しており、前回は田中&LEONAとのトリオでノアのジュニアユニット・ラーテルズを下している。

本人は不本意であっても伊橋はこの物語の中で主役になり得たが、それを食おうとする者がぶつかってくる。そしてその後ろでは、田中という実力派のパートナーが臨戦態勢でニラミを利かせる。組長ばかりに頼ろうものなら、1月の長州同様パートナーでありながらドツかれる運命が待ち受けている。

話題性で注目されるのは前回まで。この試合でこそ、伊橋は真価と姿勢を提示しなければなるまい。藤原組でデビューした田中と師の再会も含め、見逃さないでいただきたい。

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